お待たせいたしました。宇宙人の通訳(3)完結編でございます。
これは、宇宙人の通訳(1)(2)の続編です。
まだ読んでない方は、こちらからどうぞ:
👽宇宙人の通訳(1)
👽宇宙人の通訳(2)
信じるか信じないかはあなた次第、これは私が実際に体験したお話です・・・・それでは、どうぞ。
宇宙人の通訳(3)完結編
その男は、窓側の椅子に窓を背にして座ると、深く深呼吸を始めた。
『すぅ~~~はぁ~~~すぅ~~~はぁ~~~すぅ~~~はぁ~~~。』
呼吸に合わせて肘から前に曲げた両手を、手のひらを向かい合わせにして、その間の気を感じようとするかのように閉じたり開いたりする。そう、あたかも目に見えない小さなアコーディオンを弾いているような感じ、と言えばわかるだろうか。
『すぅ~~~はぁ~~~すぅ~~~はぁ~~~すぅ~~~はぁ~~~。』
・・・えっ、ちょ、ちょっと待てよ、これ、本物のチャネリングじゃないか?
依り代(よりしろ)・巫女・イタコ・ユタ・シャーマン・イタコ・・・・イタコのいたろう~ちょっといな~れ~ば~♪・・・と歌っている場合ではない。
光源を背にするとは、文字通りハロー効果を目論んでいるのかぁ~。フッフッフッ「そんなこたぁ全部まるっとお見通しだぁ~」マジシャンの弟子の言葉が頭を横切る。山田を連れて来るんだった。
『すぅ~~~はぁ~~~すぅ~~~はぁ~~~すぅ~~~はぁ~~~。』
てやんでぃ、こちとら、一応、大学で心理学やったんでい。(学部だけだけど ーー;)
キリスト教系の学校も行ったから聖書勉強したし、大学では何故か宗教学必須だったもんで仏教学もやらされたし、小学校の頃は「ムー」が愛読書だったんだい。
そうそう簡単には、騙されませんよ、二十面相君。

さぁ~て、鬼が出るか蛇が出るか?はたまだどこの悪魔か悪霊か・・・て悪魔はちょっと怖いんですけど・・・。ソロモンの鍵は、キッチンテーブルの上に忘れてきたし、ルルドの聖水は、ブリタの中だ。おぉ、こんな時の為のお守りが・・はっ、車の中だし、しかも交通安全だし・・・襲ってきたらこっちへ逃げて・・・等と頭の中は、インテルCPUもかくやという猛烈なスピードで色んな事が駆け巡ります。
ま、待てよ、もしかして、うちの爺さんとか出てきて
「お前、さっきベッドの上でクロールの練習してただろ~。しかも、あわよくば、上四方固めに持ち込もうとかしてなかったか?」
等と突っ込まれたらどーするんだっ!
『すぅ~~~はぁ~~~すぅ~~~はぁ~~~すぅ~~~はぁ~~~。』
緊張のあまり「てっ、てめぇ~ダースベーダーの親戚か?」と叫ぼうとしたその時、
『すぅ~~~は・・・』 (「ぁ~~~」はどうした「ぁ~~~」は?)
『ろ~』???『ハロー』『すぅ~~~はぁ~~~』
タケル 「こ、こんにちは」
すかさず訳す(以下、元は英語の会話ですが日本語にしてあります)
タケル 「初めまして、私は、タケル、メルサの友達で本日の通訳でございます。」
(つい、妙に下手に出てしまうのは日本の戦後歴史教育の賜物か?)
男『はじめまして』
『すぅ~~~はぁ~~~』
『あなたがたにお会いできてうれしい』
『すぅ~~~はぁ~~~』
タケル 「あなたは、どなた様ですか?」
『そんなに緊張しないで、すぅ~~~はぁ~~~普通に話して』
『すぅ~~~はぁ~~~神様とかじゃないんだから。すぅ~~~はぁ~~~』
このようにして、宇宙人との対話は始まったのでした。
(本当は、もちろんメルサの質問の方が多いのですが、プライバシー保護の関係上、省いてあります。また昔の事で記憶を頼りに書いておりますので一言一句正確ではありません)
男『私は、エ、ササニの者です』
タケル 「えっ?エサッサ?」
メルサ 「エ・サ・サ・ニ。」
すかさずメルサがフォローを入れる。どうもメルサは、予備知識があるようだ。

男『エササニです。エササニは、オリオン座のはるか遠くの方にありますが波動が違うので、皆さんには見ることができません』
オリオン座?えっ、宇宙人ですか宇宙人?
もしかして電波系? 福島県立清陵情報高等学校の校歌(『宇宙の奥の宇宙まで』~発信ゆんゆん♪受信よんよん♪~)が頭をめぐる・・・(清陵情報高校の皆さんすみません、ほんの冗談です。m(。。)m )
タケル「お、お名前は?」
男『私たちには名前はありません。そちらでは、BASHARと呼ばれています』
タケル 「バ、バシャハー?」
メルサ 「バシャール。」
どうも日本での呼ばれ方は決まっているらしい。
BASHAR 『BASHARという名前は、ダリル(チャネラーの男)がつけてくれました。』
タケル 「ではバシャール、あなた方の星は、どんな所ですか」
BASHAR 『エササニは、地球と双子の兄弟のような星です。兄弟と言うか、未来の地球と言った方がいいでしょうか。地球とは波動が違い、もっと物質的な部分が薄い、もっとスピリチュアルな世界です。』
聞くと、地球は、変化の途中にあり将来的には、エササニのような星になっていくという。また、このような星(?)は他にもあり、次のレベルだと、肉体自体がほとんどない霊的な世界になるのだという。
タケル 「????」
BASHAR 『アナタは自由です。別に私の言葉を信じる必要はありません。私は神様等ではありませんし、ダリルの未来の姿です。』
どうも、このチャネラー(ダリル・アンカという)は、バシャールの過去生、逆に言えば、バシャールは、ダリルの未来生という事らしい。地球は大きな変革の時期にあり、そのサポートの為にこのようなチャネリングの形でのコミュニケーションをとっているのだとか。
BASHAR 『全ての現実、アナタ方が現実と思っている事は、自分で作り出しているのです。アナタは、パーフェクトです。』
BASHAR 『ワクワクする感覚(excitement)を大切にして。 』
『ワクワクする感覚は、アナタの波動が導いているのです』
『偶然というものはありません。心配しないで、必要な現実は完璧なタイミングで貴方の前に現れます。』
・・・一時間ほどのセッションが続いた・・・
BASHAR『何か他に質問はありますか?』
タケル 「い、いえ、特にありません」
『すぅ~~~はぁ~~~すぅ~~~はぁ~~~すぅ~~~はぁ~~~~~~~~~。』
何かが抜けて行ったような様子の後、その男、ダリル・アンカ氏は、目を開けると、ごく普通の様子に戻り、立ち上がると、メルサから料金を受け取ると部屋を去って行った。
残された私は、何故か急に気分が悪くなり、窓を開けてしばらく深呼吸をしていた。メルサによるとチャネリングに慣れてない人には良くある事なのだと言う。
何だか有名なチャネラーだと言うんで後日、日系の本屋へ行ってみた、するとありましたよ。その名も『バシャール』てそのまんまの名前の本が。おまけにその男の写真が載ってるし。^^;
ダリルアンカ氏は、日本で最も有名なチャネラーの一人で彼の本は、ベストセラーだったそうな。
(バシャールという存在(Entity)をチャネリングする人は、他にも何人かいるらしい)
こうして、生まれて初めての「宇宙人の通訳」が終了したのだった・・・・。
今でも私は、最後の質問の際、次回のカリフォルニア宝くじの当選番号を聞かなかった事を後悔している。 ^^;
後日談:数日後、私は映画業界にいる友人から
『一人で出歩く時、撃たれないように気を付けろよ。』
と忠告を受る事になるのだが、その話は、またいずれ機会があったらお話ししましょう。

注)上記チャネリングの内容は、記憶に基づく物で編集してあります。もし、他の著作等でのバシャールやダリル氏の言葉と相違があってもそれは、私の記憶違いや書き間違いであると思われます。
※ 文中の画像はAIで生成したもので、実在する人物や物とは一切関係ありません。