しばらく前から「腸内細菌が…」「猫を飼うと幸せホルモンが…」という話を聞く機会があります。身体なんて外部から取り入れたものに影響されるのはタンパク質でもビタミンでも水でもなんなら香りでもいろんな情報でも、なんでもそうなんだけど、忘れてはいけないのが脳内の麻薬工場。人って、日々、「脳内麻薬」にちょっとずつ操られて生きているわけです。

この脳内麻薬の出し方や出さな方を制御する術を少しずつ確立してきたのが医学だったり薬学だったりするんじゃないかな。それは、痛みを和らげたり、気分を安定させる、ありがたいことである一方で、一部の効果が副作用として現れたり、意図せず、本来想定していない使われ方をされることも。これを悪用と呼ぶか、ある種の正しい〈誤用〉と見るかは立場次第。歴史はいつだってそんなグレーゾーンで動いてきたように思います。
大事なのは、自分の「脳内麻薬」の出し方を知ること。何に喜びを感じ、何に依存しやすいのか。人によって習慣も反応も違う。だからこそ、法やルールは必要で、自己責任も伴います。容量や使い方、バランスをちょっと意識するだけで、ずいぶんと生きやすくなるはずです。
結局のところ、社会の中で人は完全な自由人でもなければ完全な奴隷でもない。うまく付き合って、ほどよく“操られる”術を身につけましょう。ほどほどだったり適当だったり、良い加減だったり、だったりだったり、、、のバランスが大切なんじゃないかなぁと思ったり思わなかったりする次第です。
