早朝の電話

プルルルル、プルルルル……

「ふぁ~い、どなたさまでしゅかぁ~」

私は寝ぼけたまま受話器を取りました。

時間を見ると朝6時前。

あぁ~夕べは仕事でやっと朝3時過ぎに寝れたと思ったのに・・・いったいどこのどいつだ?

「ニュース見てる?」聞き覚えのある日本の友達の大声が響く。

「いや、起きたばっかし」

「すぐ見て!テレビつけて!!!」

朝っぱらからいったいなんだよぉ~。

ブツブツ言いながら、テレビを付けた私の目の前に、煙を上げる高層ビルの姿が飛び込んできました。

えっ?ビル火災?これどこ? 見ているうちにビルにズームしていたTVのカメラがワイドに切り替わり見た事のある2棟の高層ビルが映し出されます。

「ちょっと待て、これニューヨークじゃないか」

「そう!ニューヨークだよ、ニューヨーク! ワールドトレードセンターに飛行機が突っ込んだらしい」

耳元の受話器から友達の大声が響く。

「テロの可能性もあるから、LAも気を付けろよ」

「おっ、おう」

電話を切ったあと、画面を見ていると、画面の端から飛行機のような影が現れて、あれよあれよという間にビルに近づいていき、もう一棟のビルに激突しました。

……な、何だ今の? 飛行機が突っ込んだよな? 2機の飛行機がWTCに突っ込んだ???
テロ確実じゃないか。NYのど真ん中だぞ、そんな事があり得るのか?

忘れもしない、2001年9月11日 早朝の事でした。

Michael Foran, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons