競馬ファンなら誰もが知る馬といえば、、
僕の世代ではやはり”芦毛の怪物” そう、オグリキャップだった。
生まれた頃のオグリキャップは右前脚が大きく外側を向いていたが、雑草も虫も食べたと言われるほどの大食いでみるみる大きくなり、遂に笠松競馬でデビュー。マーチトウショウにデビュー戦含め2回も追い込むが負けた。5戦目に遂にマーチトウショウに勝ち、その後オグリは、破竹の8連勝を飾る。
その頃に沸き起こった、オグリキャップへの期待と声、、。
”笠松で終わらさずに中央競馬に挑戦してはどうか?”
”オグリほどの強い馬が中央のクラシック登録なくても参戦できないのはおかしい” と、
ファンのみならず、競馬関係者からの声が、後に、オグリの強さと共にJRAのクラシック制度の改革を進めることとなる。
笠松競馬時代でのオグリキャップの主戦騎手を務め、18年連続笠松リーディングジョッキーだった(当時35歳)安藤勝己騎手が1995年、再び笠松のライデンリーダーで中央競馬初挑戦の重賞で圧勝し、牝馬クラシック挑戦に名乗りをあげた。
ファンも含めた安藤勝己の情熱が、後の2002年、前代未聞の地方騎手初の中央競馬移籍への制度改革 通称 ”アンカツルール”に繋がった。
そして、2003年、3月1日。
遂に、初の地方競馬出身のJRA騎手 “安藤勝己”は、
中央競馬デビュー2戦目で初勝利し、翌週の行われたチューリップ賞、中京記念、フィリーズレビューと重賞を3連勝する。
さらに、3月30日にはビリーヴでG1 高松宮記念を優勝し、騎手、安藤勝己はオグリキャップの如く、、ファンを唸らせた、。
その後、安藤勝己騎手の活躍を契機に、内田博幸(大井競馬)岩田康誠(兵庫競馬)戸崎圭太(大井競馬)小牧太(兵庫競馬)など多くの地方競馬出身騎手が中央競馬に移籍し現在も活躍中、。
そして先週日曜日、中央競馬初の地方競馬(兵庫競馬)への移籍が決まった、
“小牧太騎手”の中央競馬での最後の最終12レース、、。
小牧騎手初の中央競馬移籍5年目でのG1制覇だった2008年の桜花賞、、単勝12番人気で先頭で駆け抜けた、レジネッタの如く、、、
いや、日本ダービーを単勝 12番人気で、
惜しくも2着だった、スマイルジャックの如く、、
小牧を背に、同じくまた単勝12番人気のモズアカボスが、、小倉のダートを、”まだまだっ”と言わんばかりに、、先頭で駆け抜けた、、。
”え?”
3連単は、131万2890円
有終のウイニングランでのスマイルで会場をジャックする
泣き虫小牧太の姿を、しばらくボーッと見ていた僕は、、、
”あっ” そういえば、、
遂に、地方へ旅立つ小牧太ジョッキーのモズアカボスの”赤”と、同じく来週からフランスへ旅立つ
田口貫太ジョッキーの”レッド”リベルタでのいい日旅立ちの”赤い”ワイド馬券が、、
見事に1着4着で、小牧太騎手の地方競馬での勝負服
赤と緑が来て、馬券が外れてることにふと、気づき、、
一人、泣いた、、。
