凱旋門賞に見る世界との壁と、騎手の外界との壁。

爆サイコラム

ロンシャンの朝は、やはり雨が降っていた、。

今年は画面越しに見るこの馬場、、2年前に現地で見た風景とよく似ていた、。

あの日も雨が降り、朝からロンシャンのゴール版手前付近の芝ではスミヨン騎手が雑誌の取材だろうか、、コートを纏い撮影をしていた、、。

シャンティイで初めて向かったフランスの清水厩舎に行くタクシーで、運転手さんが、”ここがスミヨンの家だよ”と紹介する程、やはりスタージョッキー。

撮影を横目にスミヨンのウインクに苦笑いしながら、、馬場に入らせていただいていたロンシャン競馬場の芝、僕の印象はゴルフで言う濡れた深いラフ、、。
あの日は芝を踏み込むと少しじわっと水分が出てくる感じだった、。

スミヨンで挑み、最後に内ラチぶつかり惜しくも2着だったオルフェーブルの時も、2013年のキズナの時も、クロノジェネスとディープボンドの2021年もやはりロンシャンは重馬場の深いラフ。


過去最高の布陣といわれた2年前、、

3歳で挑んだ日本ダービー馬のドウデュースも、ステイゴールド産駒のステイフーリッシュも、春の天皇賞、宝塚記念を制覇したタイトルホルダーに2年連続で挑戦したディープボンドのロンシャンでも、、

このタフな馬場に直前にもダメ押しとばかりに嫌な雨が降った、、。

今年の世界最高峰のこのタフな2400mに斤量的にも有利な3歳で挑む、シンエンペラーにおいては、兄のソットサスが不良馬場の凱旋門賞を制覇したことは追い風ではないのか、、と、

お茶の間も東京競馬場のパプリックビューイングも、武豊騎手と坂井騎手に熱視線を送っていたら、、

JRA騎手2名のスマホ不正使用の騎乗停止ニュースが僕のスマホを横切った、、

いや、明日発表でもええやん、、、と凱旋門賞のオッズ見入っていたお祭り気分の僕に水を差した、、。

来年の2月までの9ヶ月も騎乗停止となった若手騎手への処分が出た状況で、ルール違反はルール違反で当然の処分だが、、、

故意に不正使用目的で調整ルームに持ち込むのか、、と。
特別な理由でもあるのでないのか、、、

ふと、僕の脳裏に、、


”かまいたちの夜” の音楽が流れてきた、、。


騎手がそこまでのリスクを冒してまで、、、
スマホでしなければいけない事とは、、なんなんだ、、。

ルール上、調整ルームに入る事前ダウンロードはOKとはいえ、勝利の為に過去のレースをじっくり見たかったとか?

ん?、、、待てよ、、、。

まさか、ウマ娘の限定ガチャを引き忘れたのか、、信長の野望にシムシティを合わせた様なよくわからん課金スマホゲームでの自軍への攻撃がやはり気になるのか? 、、2日間の外界との遮断とはいえ、年頃とはいえ最新の企画物をどうしてもみたかったとか?


いや、そんな訳がない、、、


ならいっそのこと、電波のかなり悪いタワマンの35階以上とか、WiFiと電波を遮断する、トキが締め切った地下シェルターに調整ルームを置くか、、

外界を遮断するなら、ウイグル級の獄長がいるカサンドラのライガとフウガ並みの門番に携帯を預けさせてしまうか、、


anyway….


決して騎手だけではなく様々な特殊な職業での当然のルールだが、不正に使用してなければと言うニュータイプの感覚に勝る、スマホへの依存度がそうさせてしまうやはり時代の副産物なのか、、。

ブライトさんにぶたれたくらいでは、この件の問題は終わりそうもない、、。