マル外の執念とのホワイトクリスマス。

爆サイコラム
C.デムーロとタツキング帝王

”まだまだやれます、、、。”

周りからはボロボロに見えての限界だとしても、競走馬と違い、、
自ら言い出さない限り引退させるのは至難の業と言われるボクサーの世界、、。


”芦毛の王者”と言われた,94年の年度代表馬、三冠馬ナリタブライアンの兄

ビワハヤヒデ” は、、

当時無名のアーリントンミリオン2着馬のシャルードがお父さんの名牝パシフィカスが輸入されて、福島の早田牧場で芦毛の名馬が誕生した、。

新冠の早田牧場(現ベルモントファーム)で育ち、事故の大怪我を乗り越え、
新馬戦を10馬身以上の圧勝、、。前哨戦の京都競馬場 芝1400m のデイリー杯3歳ステークスG2も1秒以上短縮したレコードで圧勝、、。

3戦3勝の無敗で岸滋彦を鞍上にビワハヤヒデは、単勝1.3倍のぶっちぎり1番人気で、、中山競馬場の1600m 3歳での初G1 朝日杯3歳ステークス (現 2歳G1 朝日杯フューチャリティS)を迎えていた、、


と、、その先に、、。


漆黒の小柄な雰囲気の違う馬が、、、
ハナ差、同着でなんとか無敗の2戦2勝でG1に挑戦する、、、この馬は、、


ん?、、、



マル外?と書いてある馬が出走表に出ていた、、、。

※マル外?、、って、、、なんなん?

※当時はガダルカナルタカでも、サマンサタバサでもない、ダレノガレの如く海外生まれの帰国子女の馬はマルガイと表記され出走レースが限られていた。

マル外の父は、ヨーロッパチャンピオンサイアー ”カーリアン”と言う馬、、
なんとも、20世紀最後の英国三冠馬のニジンスキーの超エリート馬だ、、。

マイケルキネーン騎手と同じアイルランドで生まれの3歳馬のマル外か、、
こちらもギリ無敗だが、、鞍上には?ビワハヤヒデを選んだ岸滋彦に乗替り、南井克己鞍上での3番人気か、、、。


当時携帯電話があれば、、、
古川のオッサンに聞いていたかもしれないが、、、、、

このマル外、”エルウェーウィン”、、、が、微妙にうしろ髪ひかれ隊の一員になっていたが、、

やっぱり、、普通に、、、、芦毛が好き!、、、なので、、
”ビワハヤヒデ”に単勝を万バリー!

まさかの、、
僕の馬券はマル外の産業廃棄物として仁川の空を舞っていた、、。




春が来て、、マル外の馬であり、
当時クラシック路線には出れないエルウェーウインの存在は、、、、

乗り替わっても岡部のビワハヤヒデの漢の万バリー馬券も、相変わらず産業廃棄物のバリーボンズと化すも、、

ウイニングチケット柴田政人の涙の日本ダービー制覇とトウカイテイオーの奇跡の復活の有馬記念との2本立てにて、お約束の完全上書きされ、、マの字も忘れてしまっていた、、。

また、、春が来た、、、94年に留学に行ってから、、

マル2年経ち、、。

お盆で久々に母のお墓参りに兵庫に一時帰国しスポーツ紙を開いた、、
ある意味マル外の僕は、、小倉記念の登録馬を見て、、、


全米が驚愕した、、。


金鯱賞 G2 バシシュウで4着から、、
前走北九州記念を岸で乗り替わりの10着の、、25戦3勝ね、、、って、、


あれ、、、?、、


この馬、、、、、


マル外馬の、、あの、、エルウェーウインやねーか!
まだ走っとんかーーー!


え?,,,



あの朝日杯でビワハヤヒデを選んだ岸滋彦が、、?
今頃乗り戻しかいな、、、、


待てよ、、、、


あれから勝ち無しのG1馬、、とはいえ、、
金鯱賞4着で、岸で乗り替わり2戦目の2000mなら、、、


7番人気は、、かなり美味しんマーフィーやん!(当時いませんが、、)


これは、、、!と
複勝に久々に満を持して、、万バリー!



普通に、、、7着、、、か、、


無惨にも、、、
お盆に僕のマル外からの手紙は再び、、、産業廃棄物と化した、、。



ブルックリンに戻った僕(マル外)は、、、届いた競馬ブックを見ていた、、

遂に、、天皇賞3200mで惜敗して、謎の1200mに挑戦した、、
あの岸滋彦が選んだビワハヤヒデの弟、、、獲得賞金10億円を超えた、三冠馬ナリタブライアンの引退式が京都と東京でも行われる記事だった、、。


そうか、、、ビワもブライアンも、、引退なんか、、、、


ん、、、?



あれ、?


またや、、、、、

東京メインのアルゼンチン共和国杯に、、、
まさかの奴が、、、マル外が登録し、、全アルゼンチンが驚愕した、、、。


しかも、、、

ナリタブライアンの引退式で来てる南井克巳が、、、
あの、朝日杯G1優勝のエルウェーウインに久々に騎乗、、、って、、、

引退の裏で、、JRAも粋なことするよな、、、と、、、

これ以上産業廃棄物を増やさないためにも
早めのSDG,sのマル外は、電話もせず、、満を持してスルーした、、、、



が、、、、14番人気、、、。単勝50倍、、

うそやろ、、、、、
見事な3年11ヶ月ぶりの、南井克巳でのG1馬”エルウェーウィン”が復活の差し切りだった、、、。


一撃回収の万バリーチャンスを逃す、、
東京競馬場での、ドウデュース並みの逆襲の末脚だった、、、。


買うとこない、買わないとくる謎の連鎖は、、
自称マル外の僕を年末も惑わした、、


クリスマス前に、、


再び仁川に帰ってきたもう一方の自称マル外の私は、、、
また、、有馬記念の新聞を見て、、


よし!


満を持して日曜日のマーベラスサンデーの単勝と、、、
13番人気の復活の南井克巳!エルウェーウインに複勝万バリーした、、。


さあ、、有馬記念!


いいぞ!!武さん!

前目の、、、ベスポジ!、、、そうよ、、、


そうです、、武です、、、サンデー武!よし!


お、、?


マル外くんは、、、そう、、、ね、、、
後方から、、、、


そう、、南井克巳!

いいよ!そろそろ、、、、



ん?


きた、、、お!

これは、、、、あれ、、

ヒシアマゾンか、、、、、、
なんやねんな、、、、、、



あれ?、、、、

武さん!は?、、、、あれ、、、サクラ?

ノリさんか、、、、あーーーーローレルーーーーーー、、、、



あれ?

3着なに、、


え?14番人気?、、、、


安藤勝己騎手がかつて天才と称した、かつみ違いの、、
名手、坂本勝実騎手のマイネルブリッジが残って、、、、、


買うと来ない帰国したてのマル外は、、
仁川に広がった、、、

綺麗なホワイトクリスマスな空を、、ボーーーツと眺めいた、、、