彼の引退式はレースの合間のお昼に行われた、、。
彼と3強と言われ死闘を繰り広げたスーパクリークも引退し、、
この日はそう、奇しくも12月23日。
オグリキャップの引退レースとなる有馬記念前の昼休みだった、、。
とにかくG1になると馬が変わったかの如く爆走し平成の3強と言われた名馬。
G1を3勝し年度代表馬となるもG1以外は勝っていない急に走る気性の荒さ、。
ダビスタ世代ならよく知る彼のお父さんは、オサイチ、山本でもなく、いや和田でもなく、気性はCランクのミルジョージ、、。
デビューは南関東のダート大井競馬。
7連勝して東京王冠賞も難なく制すも帝王賞から休養を繰り返した4歳の11月。
笠松のダート2500m、第1回目の全日本サブレッドカップ、、。
当時も今もダート最強という人も多い、東海最強馬フェートノーザンの2着と大健闘後に、東京大賞典も勝ち南関東の王者となり中央競馬へ、、。
掲示板には載るが芝ではまだまだと思った初のG1天皇賞春の3200m、、。
鞍上に小島太から乗り替わり、、暴れるイナリワンには武豊が跨った。
2着以下を5馬身ブッチギリ、、度肝を抜くレコードタイムで圧勝した、、。
宝塚記念も武騎手で制し休養明けは柴田政人騎手でオグリキャップとスーパークリークに負けるも、また有馬記念のグランプリを鼻差で制したのが最後の勝利となった、、。
戦うためではなく引退式がひっそりと行われ、、お披露目が終わる頃、、
イナリワンは、、
ターフの去り際にゴール板をジーッと見つめていたという、、、。
ターフから去る最後に、、
ともに闘ったきたオグリとすれ違い、、
”俺はもう無理だがお前はまだ終わっちゃいない”と、、
天皇賞・秋、ジャパンカップと惨敗して、有馬に臨むオグリにエールを送ったのかもしれない、、あの武豊騎手でのオグリキャップ奇跡のラストラン、、、

”名馬、名勝負、その歴史のすべてが永遠の輝きだ。”
2024年最後を締めくくる、今年の有馬記念でのJRAヘッドライン、、。
昨年の有馬記念を制し、凱旋門賞は断念も、、天皇賞・秋、ジャパンカップと圧勝し秋古馬三冠馬を目指した現役最強馬が出走を取り消しとなり、、
多くのファンがドウデュースのラストランを見ることができないのは残念で仕方がないが、、、
オグリキャップが、、最後の最後に有馬記念でメジロライアン、ホワイトストーンの新世代を完封したかの如く、、
ドウデュースと共にダービーから闘ってきた同じ5歳馬世代、ジャステンパレス、ダノンベルーガ、ブローザホーンが、、3歳新世代をブッチギリ、、
ドウデュースの強さを改めて証明する有馬記念となると期待する、、。
明日、僕は有馬記念の中山競馬場へ向かい、、前田晋二オーナーのキズナのデビューから凱旋門賞まで見てきたご縁もあり、不屈のディープボンドの17回目のG1 挑戦にも期待がかかる、、。
色んな意味で、心に残る有馬記念となるだろう、、。
きっとあの有馬記念の日も、、、
超満員のオグリコールと懐かしい歓声を聴きながら、、、
イナリワンも頷き、泣いていたに違いない、、、。
